新型コロナウイルス抗体IgG定量検査
新型コロナウイルスワクチン接種後に抗体検査を受けませんか?
新型コロナウイルス抗体IgG定量検査 5,280円(税込)
※当該検査は採血のみの簡単な検査です。採血はほかの検査と同時に1回のみ行います。
ワクチン、予防接種とは何ですか?
一般的に、感染症にかかると、原因となる病原体(ウイルスや細菌)に対する「免疫」(抵抗力)ができます。病原体をもとに作られたワクチンを予防接種することで免疫ができると、その感染症にかかりにくくなったり、かかっても症状が軽くなったりするようになります。※1
新型コロナウイルスのワクチンのしくみ
mRNA(メッセンジャーRNA)ワクチンでは、ウイルスを構成するタンパク質の遺伝情報を投与します。その遺伝情報をもとに、体内でウイルスのタンパク質を作り、そのタンパク質に対する抗体が作られることで免疫を獲得します。※1
mRNAワクチン | 不活化ワクチン | |
---|---|---|
仕組み | ウイルスのmRNAを体内に投与。 ウイルスのタンパク質を作らせる |
感染症をなくしたウイルスを投与する |
強み | 開発スピードが速い。 ウイルスを使わないので生産速度も速い |
投与実績があるので安全性が確立している |
弱み | 投与実績がなく、安全性は未知数。 低温での輸送、保管設備が必要 |
ウイルス培養では、厳重な設備が必要。 量産に時間がかかる |
ワクチンを接種して得られる中和抗体って何?
新型コロナウイルスと、ヒトの細胞が結合する箇所を阻害する抗体です。
新型コロナウイルスへの感染や重症化を防ぐ効果が期待されています。※2
世界中で開発が進む新型コロナウイルスのワクチンは、新型コロナウイルス表面のスパイクタンパク質に対する抗体を誘導します。
中和抗体の活性はスパイクタンパク質に対するIgG抗体の値と関連すると考えられています。※2※3
抗体検査で調べられること
抗体はウイルス構造のいくつかの部位に対して産生されます。
抗体検査では特定のタンパク質に対する抗体をどれくらい持っているのか調べることができます。
よくあるご質問
- ワクチン接種後、どのくらいの期間で抗体検査をすればいいの?
- 一般的には、ワクチン接種後1か月程度で抗体価は上昇しますのでそれ以降に検査を受けてください。
- どのくらいの抗体価があれば、感染を防御できるの?
- 測定のタイミングや人種差などの要素も影響しますが、一つの目安として、ウイルスをある程度抑え込む指標のPRNT ID50との比較分析の結果、抗体価4160AU/mlで、高力価である確率が95%でした。(100人中95人は感染し難いと考えられる)
抗体値が50AU/ml未満ですと抗体陰性となります。
力価:一定の効果を発揮するのに必要な量に基づいた強さ
抗体値 50AU/ml未満 2150AU/ml 3200AU/ml 4160AU/ml 6350AU/ml 高力価確率 抗体無し 80% 90% 95% 99%
注意事項
現在新型コロナウイルスに罹っているかどうかを診断するものではありません。
新型コロナウイルスワクチンを接種してからできる抗体を調べる検査になりますので、ワクチン未接種の方は検査対象外となります。
出典
※1:厚生労働省新型コロナワクチンについてのQ&A
※2: Lancet 2020; 396: 467-478
※3:N Engl J Med 2020;383:2439-2450